初診時、現在他院で処方された薬を服用中の方は、その薬もしくは薬名を記載したものをご持参下さい。
院外処方 |
診察後、お薬が出る方には「院外処方せん」をお渡しします。
「院外処方せん」は、病院の外の調剤薬局でお薬を受け取るためのものです。
クリニックやご自宅近くの調剤薬局へお持ちになり、お薬代をお支払いの上お薬をお受け取り下さい。
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お薬の飲み方などでご不明な点がありましたら、薬局窓口でお尋ね下さい。
院外処方とは厚生労働省が進める医薬分業の制度に伴い行われるものです。
医師が薬を渡す代わりに院外処方せんを発行し、町の保険薬局の薬剤師が処方内容、薬の飲み合わせ等を再確認し、お薬を渡すシステムです。
このシステムは世界の先進国のほとんどで実施されており、現在我が国では全国の病院、診療所で出される外来処方のうち50%以上が院外処方せんとなっています。
院外処方を発行することにより、医師は診察に専念することができ、病院の薬剤師は院外処方せんの発行により、入院患者の調剤、注射薬調製や服薬指導により時間をかけるようになります。
病院での待ち時間も、病院の薬局窓口で長くお待たせすることがなくなるために、短くなります。
院外処方を受け付ける保険薬局の薬剤師は、他の病院でもらった薬や市販薬・健康食品などとの飲みあわせのチェックや、今までの患者さんの薬の服用の記録から副作用の確認を行いますので、患者さんが新たにもらった薬も安心して服用することができるようになります。
また、保険薬局にて薬の説明をゆっくり時間かけてきくことができます。
当院では、保険適応の漢方治療を行っています。
漢方のみでの治療、一般医薬品との併用など、病状やご要望によって、様々な医療の組み合わせが可能です。
現在すでに漢方薬を服用されている方のご相談もお受けしています。
また複数の症状があり、それぞれに対して多数の化学薬品を使われている方で、それらの服用薬の整理・縮小を考えている方などは、漢方薬が役に立つことがあります。
当クリニックは、多剤併用は避けております
多剤併用とは、数種類の薬を組み合わせて用いる方法です。薬の組み合わせは、できるだけ相乗効果が得られるように工夫され、1種類の投薬によって強く出る副作用を多剤併用で分散することができます。
しかし、近年、多剤併用のデメリットが社会問題になっています。
睡眠薬であれば、多剤併用・大量投与による転倒や交通事故などの弊害がもたらされています。
不眠治療の基本は、不眠の原因を取り除くことと、薬物療法と心理療法の併用であり、睡眠薬を患者さんの訴えのままに追加するべきではないと考えています。
抗うつ薬であれば、多剤併用してしまうと、個々の抗うつ剤の効果や副作用の判定が困難になります。
また、向精神薬の中で最も依存性が高い薬物のひとつは、ベンゾジアゼピン系薬物ですが、精神科だけでなく、内科や外科などでも処方されるために、連日使用することになりやすく、いわゆる薬物中毒におちいり、投薬を中止できなくなってしまうケースが指摘されています。
これらの問題を踏まえて、当クリニックでは、多剤併用を避け、生活習慣へのアドバイスを第一に考えて治療に当たっています。
うつ、不安、不眠など、当クリニックで多く診る症状に対する薬物療法は、患者さんの生活習慣の改善があって初めて意味をなすと考えています。