多摩市の心療内科、聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニックはうつ病、不眠症、赤面症など駅近で診療可能です

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聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニック
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【院名】
聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニック
【診療科目】
心療内科、神経科、精神科
【院長】
藤巻英生
【資格】
医学博士
精神保健指定医
精神科専門医
精神科指導医
日本医師会認定産業医
【所属】
日本精神神経学会
日本心療内科学会
日本臨床精神神経薬理学会
日本認知症学会
日本東洋医学会
【住所】
東京都多摩市関戸4-72
OPA(オーパ)5F
【電話】
042-400-7781
【駐車場】
OPA(オーパ)内に完備
【アクセス】
京王線 聖蹟桜ヶ丘駅1分

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認知症(アルツハイマー病等)

◆ 認知症は、知的機能の障害です ◆
認知症とは、新しいことが覚えられない、経験したことを思い出せないという記憶の障害に加えて、思考や判断力の低下、言葉の異常、行動の異常がでてきて、今まで営まれてきた仕事、日常生活が困難になっていくことです。


認知症の原因

◆ 認知症を起こす病気には多くのものがあります ◆
認知症の原因にはいろいろあります。たとえば、脳血管障害、脳外傷、脳腫瘍や脳炎などで、脳の広い部分が侵されると認知症が起こる可能性があります。主に50歳以上で起こる認知症の多くは、脳の老化と密接に関連した認知症性疾患です。

これらのうち、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、血管性認知症が三大認知症と呼ばれ、頻度の高いものです。
認知症の原因のうち、アルツハイマー型認知症が50~60%を占めます。
これに血管性認知症が20~30%、レビー小体型認知症が10~20%、その他の原因が10%と続きます。

認知症は65歳以上の高齢者に多く、2005年169万人、2010年では270万人と、高齢者の増加によって患者数も増えています。

また、高齢者全体の総数に占める認知症患者の割合は、2005年6.7%、2010年には9.1%にも上り、疑いのあるものも含めると、実に高齢者の10人に1人弱は認知症であるともいえます。

認知症の症状

◆ 認知症の物忘れと、加齢による物忘れは違います ◆
認知症でいちばん目につくのは物忘れです。
とくに認知症の初期には、最近の出来事が思い出せなくなります。

これは、年をとると誰にでも生じる加齢による物忘れとは違います。例えばどこかに財布を置き忘れたとします。加齢による物忘れでは、どこに置いたかはとっさには思い出せなくとも、「忘れた」ことはわかっています。

認知症では、財布を忘れた、という事実も忘れてしまうのです。
つまり、経験した内容だけでなく、経験したこと自体も忘れてしまいます。
さらにその物忘れによって、普段の生活に不都合を生じてきます。

そして認知症が進行すると、昔の出来事、言葉やことわざの意味がわからなくなり、その状況に適した行為、場所や人の識別ができないなどの症状が現れます。

一般に認知症は、記憶の障害を中核とします。最近の記憶のほうが障害されやすく、過去の記憶は比較的保たれますが、進行とともに過去の記憶も障害されてきます。
また、今日が何月何日か、ここがどこかがわからないといった見当識障害も加わり、判断が正しくできず、抽象的なことがわからなくなります。

これらの症状は、認知症の原因によって起こり方が異なります。一般には症状は徐々に起こってきて、ゆっくりと進行しますが、なかには進行が速いこともあります。
定年退職とか配偶者の死、体の病気による入院など、何かのきっかけで認知症が目立つこともあります。脳梗塞の発作のあとに認知症が現れることもあります。

認知症の検査と診断

◆ 認知症の原因を診断するのは、とても重要です ◆
はじめに、認知症であるかどうかを診察します。
一見すると認知症にみえる、うつ病、せん妄などの病態があるからです。次になぜ認知症になっているかを調べます。

認知症を起こす病気には多くのものがあります。
脳腫瘍などの脳の病気、ホルモンの異常やビタミンの欠乏、感染症など、全身的な病気でも起こりえます。

どの病気によって認知症が起きたのかを診断するのはとても重要なことです。
なぜなら原因となった病気によって治療法が異なるからです。医師は臨床検査などにより病気を診断して、治療の手がかりにします。

さらに、病名だけでなく、認知症の程度(軽度・中等度・高度)や患者さんが示す異常の特徴についても検討します。
それらを明らかにすることが治療や介護を行ううえで大切です。

認知症を診断するのは容易ではありません。
新しいことが覚えにくいなどの記憶障害は、高齢者のほぼ全員にみられるものです。

ただし、年相応を越えた顕著な記憶障害は問題です。
そのなかには記憶障害だけしか異常のない軽度認知障害(MCI)があります。その半数が認知症に進行するといわれています。

認知症の治療

◆ 認知症で、最も肝心なのは早期発見です ◆
最も肝心なのは早期発見です。早期発見・治療によって認知症にならずにすむこともあります。

予防可能な認知症、治療可能な認知症などと呼ばれ、硬膜下血腫によるものでは脳外科的手術で予防や治療ができます。
感染症、内分泌疾患、代謝性疾患、中毒性疾患などによるものでも、各疾患の予防あるいは治療によって認知症になる前の予防も可能ですし、軽いうちならば治療もできます。

しかし、老化性認知症性疾患に対する根本的治療法はありません。

アルツハイマー病の場合、日本では治療薬としてドネペジル(アリセプト)が広く使用されています。物忘れを治すことはできませんが、数年間、進行を遅らせることができる可能性はあります。

そして、2011年に3剤のアルツハイマー病治療薬が承認されました。メマンチン(メマリー)、ガランタミン(レミニール)、リバスチグミン(リバスタッチ)です。今までドネペジルが無効あるいは副作用が出現したケースでも、試してみることができるようになり、またメマンチンは他の3剤とも併用可能となり、アルツハイマー病の新しい薬物治療ができるようになりました。

認知症の症状には、病的な物忘れ以外に、不眠やうつ状態、怒りっぽくなる、幻覚、被害妄想などがあります。これらの症状は周辺症状(BPSD)と呼ばれます。日常生活に大きな影響を及ぼしてしまうので、向精神薬(睡眠薬や精神安定剤など)をそれぞれの症状に応じて使用していきます。

認知症の注意点

◆ 認知症では、介護者の役割とケアも重要です ◆
医師に「認知症です」と告げられたら、患者さんもその家族も、愕然とするでしょう。
確かに大変なことが多く、将来に不安を覚えるのは当然かもしれません。
ただ、薬物治療と、適切なケアによって、一定期間は安定した状態を維持できるようになってきています。

できることはなるべく自分で行うように、リズムのある生活を心がけます。
住所、連絡先を書いたカードをポケットや財布に入れ、必ず身につけさせておくようにします。

社会資源の活用も大切です。
介護保険を導入し、その患者さんにとって有効なプランを立てていきます。

認知症では、患者さんと同等に介護者のケアも重要です。
ただこの点については一般に十分な理解がなされていません。
日本では、認知症患者の75%が自宅で介護を受けている状況で、ずっとお世話をする介護者の苦労は並々ならぬものがあります。

一番世話をしている人が、「あなたは誰」といわれたり、攻撃されたりすることもあるので、病気の上とはいえ、介護者が無力感にさいなまれることもありえます。
今後のこの介護者のケアという面の充実が望まれます。

厳しい現実はありますが、アルツハイマー病の患者さんは、心までぼけてしまうのではないことを念頭に、治療、介護を行っていくことが大切であると思われます。






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