多摩市の心療内科、聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニックはうつ病、不眠症、赤面症など駅近で診療可能です

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聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニック
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【院名】
聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニック
【診療科目】
心療内科、神経科、精神科
【院長】
藤巻英生
【資格】
医学博士
精神保健指定医
精神科専門医
精神科指導医
日本医師会認定産業医
【所属】
日本精神神経学会
日本心療内科学会
日本臨床精神神経薬理学会
日本認知症学会
日本東洋医学会
【住所】
東京都多摩市関戸4-72
OPA(オーパ)5F
【電話】
042-400-7781
【駐車場】
OPA(オーパ)内に完備
【アクセス】
京王線 聖蹟桜ヶ丘駅1分

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パニック障害

◆ パニック障害の中心症状は激しい不安の発作です ◆
パニック障害は、パニック発作といわれる、急性の強い不安の発作を繰り返す症状を特徴とする病気です。

パニック障害は若い女性に多い疾患で、一生の罹患率は1~4%。
最初のパニック発作は通常、何の前触れもなく突然やってきます。

発作は最初の10分間に急速にパニック症状が増強し、20~30分続きます。
その間、極度の恐怖感にさらされ、今にも死んでしまいそうな感覚になります。
身体症状として、動悸、呼吸が速く浅くなり、呼吸困難、また、発汗を伴います。


パニック障害の原因

◆ パニック障害には、脳内神経伝達物質の働きに異常があるといわれています ◆
原因はまだよくわかっていませんが、ノルアドレナリン、セロトニン、GABA(γ―アミノ酸)、グルタミン酸など脳内神経伝達物質の働きに異常があり、ノルアドレナリン作動性の神経核である脳幹の青班核、セロトニン作動性の神経核である延髄の縫線核と呼ばれる部分などに、何らかの問題が生じているためと言われています。

実験的な研究から、パニック障害の患者さんは、乳酸、炭酸ガス、カフェインなどに過敏で、発作が誘発されやすいことがわかっています。
過労、睡眠不足、かぜなどの身体的な悪条件や、日常生活上のストレスなど、非特異的な要因も、発症や発作の引き金、きっかけになることが知られています。

パニック障害の症状

◆ パニック発作は、予期不安と広場恐怖を引き起こします ◆
パニック発作では、突然の激しい動悸、胸苦しさ、息苦しさ、めまいなどを伴う強い不安と、死ぬかと思うほどの恐怖に襲われ、多くの患者さんは心臓発作などを疑って救急車で病院へかけつけます。

しかし、病院に着いたころには症状はほとんどおさまってしまっていて、検査などでも特別な異常はみられず、多くの場合そのまま帰されます。

この発作が繰り返し起こり、発作がまた起きるのではという不安感(予期不安)が症状をさらに悪化させます。

また、発作が起きたとき逃げられないような、あるいは助けを呼べないような特定の場所や状況を避けるようになる(広場恐怖)のも特徴です。場合によっては、発作を恐れるあまり外出できなくなってしまいます。

パニック障害では、繰り返されるパニック発作のために、日常生活に多大な支障が生じます。

症状が軽く、一過性でおさまってしまう場合もありますが、よくなったり悪くなったりしながら慢性に経過する場合が多くみられます。

また、半数以上にうつ病を伴ってくることがあるので、注意が必要です。

パニック障害の検査と診断

◆ パニック障害の診断のために、内科的な検査をおこないます ◆
パニック発作が繰り返し出現し、予期不安が強ければほぼパニック障害の診断は間違いありません。

身体疾患を除外するために、内科的なさまざまな検査が行われます。
尿、血液、心電図、場合によっては脳波検査などが行われ、心血管系疾患、呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症、低血糖、薬物中毒、てんかんなどが除外されます。

発作症状は口から心臓が飛び出そうとか、息の仕方がわからないとか、医学的常識からは異様な訴えがなされることがあります。

パニック障害の治療

◆ パニック発作を薬物によっておさえることが先決です ◆
薬物療法で、原因となっている脳内環境を正常化させることで抑えることができます。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などで、パニック発作が起こらないようにする治療を行います。

パニック発作の再発を起きにくくするためには、治療期間は症状消失後もかなりの期間、継続する必要があります。
個人個人の症状の状況によりますが、1年近く薬物療法を行うことが望ましい場合もあります。

それと同時に、この病気の理解と対処法の教育を受けることも大切です。

不安が軽くなってきたら、今まで避けていた外出や乗り物に少しずつ挑戦し、慣らしていく訓練(曝露療法)を行います。
また、ちょっとした動悸を心臓発作の前触れではないかなどと破局的に解釈する考え方の癖を直していきます(認知療法)。

パニック発作は薬物でほとんど治りますが、予期不安や広場恐怖はその後も長く続くことが多く、これには認知行動療法を併用する必要があります。
うつ病が合併した場合は、休養と抗うつ薬療法が必要で、うつ病の治療に準じます。

パニック障害の注意点

◆ パニック発作がおこったら、パニック障害を疑ってください ◆
パニック障害の大きな問題点として、最初のパニック発作から実際に精神科を受診するまでに、かなりの時間、場合によっては数年以上経過してしまうことも少なくないことが挙げられます。

心筋梗塞のような自覚症状があるため、原因が脳にあるとは思わず、何度も心臓の検査ばかり受けてしまうなど身体的問題ばかり精査してしまう場合もあります。

過換気症候群、心臓神経症、自律神経失調症などの病名で、パニック障害が見過ごされている場合も少なくありません。
これはと思ったら、精神科か心療内科の専門医の診察を受けてください。

家族や周囲の方が、外見ではわかりにくい患者さんのつらさを理解し、外出訓練に同伴するなどの協力も必要です。パニック障害の不安は気の持ちようなどではなく、病気であり治療の対象であることを、本人も家族も知る必要があります。





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