多摩市の心療内科、聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニックはうつ病、不眠症、赤面症など駅近で診療可能です

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聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニック
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【院名】
聖蹟桜ヶ丘メンタルクリニック
【診療科目】
心療内科、神経科、精神科
【院長】
藤巻英生
【資格】
医学博士
精神保健指定医
精神科専門医
精神科指導医
日本医師会認定産業医
【所属】
日本精神神経学会
日本心療内科学会
日本臨床精神神経薬理学会
日本認知症学会
日本東洋医学会
【住所】
東京都多摩市関戸4-72
OPA(オーパ)5F
【電話】
042-400-7781
【駐車場】
OPA(オーパ)内に完備
【アクセス】
京王線 聖蹟桜ヶ丘駅1分

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過敏性腸症候群(IBS)

◆ 過敏性腸症候群は、腸の働きが強くなりすぎることが原因です ◆
過敏性腸症候群は、主に大腸の運動、および分泌機能の異常で起こる病気の総称です。
腸の粘膜に炎症やポリープ・腫瘍などがなく、ただ腸の働きが強くなりすぎることによって腹痛や便通異常(便秘、下痢、便秘・下痢を繰り返す交替型)などといった症状が現れる病気です。

つまり、腸自体が悪いのではなく、それ以外の何らかの原因で腸を動かす神経が刺激されるために、腸の運動が盛んになり腹痛などが起こるのです。

過敏性腸症候群は、人口の10~20%に認められ、その約10%が患者として医療機関を受診するといわれる頻度の高い疾患です。

日本を含む先進国に多い病気です。
日本人では10~15%に認められ、消化器科を受診する人の3分の1を占めるほど、頻度の高い病気です。

発症年齢は20~40代に多く、男女比は1対1.6で、やや女性に多くみられます。

便通の状態により、便秘型、下痢型、交代型の3つに分類されますが、男性では下痢型、女性では便秘型が目立ちます。


過敏性腸症候群の原因

◆ 過敏性腸症候群の原因には、自律神経がかかわっているといわれています ◆
腸の運動は自律神経によってコントロールされています。口から入った食物は、胃を経て小腸、大腸と通過しながら消化・吸収されます。

そうして後に残ったものが、腸の運動によって直腸に運ばれると便意が起こるのですが、この間に自律神経のバランスが乱れることがあると、腸にけいれんが起きて排便のリズムが崩れ、腹痛や下痢、便秘といった過敏性腸症候群の症状がもたらされるのです。

自律神経のバランスを乱す主な原因は、緊張、不安といった精神的なストレスです。これがもとで過敏性腸症候群に一度見舞われると、「また起こるかもしれない」という不安な気持ちが生じ、それがまた同様の症状をもたらすという悪循環に陥って、長い期間くり返し悩まされることになります。

こんなことから、代表的なストレス病といわれています。
もちろん過敏性腸症候群の原因はストレスだけではありません。食生活や睡眠などの生活リズムの乱れも、腸の症状に大きく影響を及ぼします。

過敏性腸症候群の症状

◆ 過敏性腸症候群は、症状によって3つのタイプにわけられます ◆
過敏性腸症候群の具体的な症状としては、腹痛、おなかの不快感、吐き気、ガスが多く出る、などとともに、下痢や便秘をくり返します。

ただし、腹痛や便通異常を起こす病気はさまざまで、なかには大腸がんなどのように早期発見が必要な病気もありますので、上記のような症状があったら、まずは医療機関を受診してください。

過敏性腸症候群は、症状によって次の3つのタイプに大きくわけられます。
・下痢型・
突如として起こる下痢が特徴です。
突然おそってくる便意が心配で、通勤や通学、外出が困難になります。また、そうした不安が、さらに病状を悪化させます。
・便秘型・
腸管がけいれんを起こして便が停滞します。
水分がうばわれた便はウサギの糞のようにコロコロになり、排便が困難になります。

・交代型・
下痢と便秘を交互に繰り返します。

いずれのタイプも、排便すると症状が改善すること、ストレスを感じると症状が悪化することが特徴的です。

過敏性腸症候群の検査と診断

◆ 過敏性腸症候群と似た症状を示す他の病気がないか、検査します ◆
診断の第一段階は、特徴的な自覚症状のパターンから、まずこの病気を疑うことです。次に、似たような症状を示す他の病気(腸のポリープやがん、潰瘍性大腸炎などの器質的疾患)がないことを検査で確認します。

胃透視・注腸検査・胃・大腸内視鏡・腹部超音波検査・腹部CT検査などを行います。これらの検査で異常がなければ特徴的な症状(腹痛、便通異常など)を確認し、要因となる自律神経失調症や精神神経症状の有無、精神的ストレスの関与を問診などで確認して診断します。

注腸検査や大腸内視鏡検査で大腸の働きが活発化していることを確かめる場合もあります。他に大腸の内部の圧を測定したり、性格・心理テストを行ったりして診断の決め手とすることもあります。

過敏性腸症候群の治療

◆ 過敏性腸症候群の治療は、達成可能な治療目標を設定することが大切です ◆
過敏性腸症候群は、経過が長く完全に治ることが少ない病気です。
また、症状の完全な消失にこだわらず、日常生活のなかで病気とうまく付き合っていくことも大切です。

そのため、心身症として配慮してもらえる心療内科を受診することがおすすめです。

過敏性腸症候群の症状は精神的なストレス、生活の乱れによって引き起こされることが多いため、症状を改善するためにはこれらの要因の解消が基本となります。
過敏性腸症候群の症状はゆっくり改善することが多く、よくなってきたと実感するのに何ヶ月もかかることもしばしばです。根気強く治療をしていく必要があります。

腸管はストレスに反応しやすくなっているため、食事を規則正しくとり、繊維質を多く摂取し、必要に応じて薬を使用することによって、症状を著明に改善させることができます。
薬物治療は症状を和らげることはできますが、あくまでも生活指導や心身医学的治療の補助的な手段として使われます。
整腸剤・下痢止め、ストレスや不安を和らげ、精神症状の改善を図るうえで、抗うつ剤や抗不安薬が有効な場合があります。

心身医学的治療としては、精神療法、自律訓練法、認知行動療法などがあります。

過敏性腸症候群の注意点

◆ 過敏性腸症候群は予防できることのある病気です ◆
過敏性腸症候群はストレス、生活の乱れが誘因となるため、それらの要素を取り除いてあげることによって、予防できることもあります。

暴飲暴食、喫煙、アルコールの多量摂取を避け、食生活の改善および生活習慣の改善を行います。アルコールは腸の粘膜をむくませ、下痢を引き起こしやすくなります。

アルコール以外では、カフェインや乳製品も過敏性腸症候群の症状を悪化させることがあります。コーヒー、紅茶、チョコレートなどはカフェインが含まれていますので、過剰に摂取しないほうがいいです。

チーズや牛乳といった乳製品は、人によっては下痢や便秘を引き起こします。牛乳を飲むと下痢をしてしまうという方はやはり摂取を控えましょう。

摂取した方がよいものとしては、ビタミンとミネラルはストレスに対する効果を期待できますので重要。また腸の働きを良くするために食物繊維も有効です。

また、ニコチンは過敏性腸症候群の症状を悪化させることがあるので、タバコを吸う人は注意が必要です。
あまりストレスを抱え込まないよう、できることから少しずつ改善して、症状からの回復を目指しましょう。





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